店舗ロゴデザイン/ショーウインドウ/看板他

白と黒の洗練された空間の中で、相反する個性を持つ3つの稀少なヴィンテージを表現する言葉たちを、144枚のカードにイタリック体で綴りました。ブランドの見えない価値を表現するために、何種類ものスタイルで検証して選ばれたスタイルでワインの奥深いアロマや重厚感、そして醸造家の哲学を、紙のテクスチャーに流れるような線を乗せて「翻訳」する試みです。




イタリアワインを中心に、ギリシアやクロアチア、スロヴェニア、スペイン、フランスなど地中海沿岸国の個性のあるワインを取り扱うお店。店内でグラスワインや地中海地域のおつまみなども食べられます。
地中海地域を制していたローマ帝国時代、碑文などに使用されていたローマンキャピタル体を元に文字を再設計、デザイン制作しました。


トラヤヌス帝の戦勝を記念する碑文に使用されているローマンキャピタル体は、紀元前1世紀後半から紀元2世紀前半に完成しました。そのプロポーションとセリフは、今でも古さを感じさせません。そのローマンキャピタルを元に、Xハイトに対する横幅、ラインの角度と太さ、セリフの長さと入り方等、一文字ずつ再設計し構成しました。決して古くならない堂々とした佇まい。デジタルフォントでは再現できない味わい深いロゴタイプになりました。
本格的な地中海料理とワインを提供する飲食店のウィンドウサイン制作。店舗の専門性を視覚的に伝えるため、カリグラフィーの技術を活かしガラス面に直接手で描きました。
左ウィンドウには地中海沿岸の地図と地名を配置。右ウィンドウには15世紀に発展した優美なイタリック体を用い、国名と各地域を代表するワインの土着品種名を表現し、手作業の質感を演出しました。路面店での公開制作は、作業中から通行人の足を引き止め、写真撮影や声掛けなど多数の反響を獲得。完成前から店舗を地域に印象付けるプロモーションとしても機能しました。
アクリル絵具で描いているので、雨で流れることはありません(消す場合は専用のクリーナーを使用します)。

IT企業内でAIの業務活用を促す社内イベント「AI Acceleration Program」の総合的なアートディレクション実績です。社内用のスライド表紙から、掲示用A2ポスター、勝者へ贈られるノベルティ(ステッカー、Tシャツ)までを一貫して制作しました。「効率よく業務を加速させるのは人間」という人間中心のコンセプトに基づき、AIをテーマにしながらもあえてデジタルな質感を排除。デジタルフォントとダイナミックな手描き文字を組み合わせたアイキャッチなタイトルデザインにより、社内での注目度を高めるインターナルブランディングを実現しました。





体験型施設「アヲハタ ジャムデッキ」でのブランド体験の向上と、製品への購買意欲の喚起を目指しました。企画立案からアート・撮影ディレクション、デザイン実制作までを一貫して担当しました。日常の「食パン」をキャンバスに見立て、全11種のジャムをパレットのように整然と配置しています。各ジャムの下部に施したフレーバー名は、子供の頃にジャムでパンにお絵描きをした記憶を呼び起こす情緒的なフック(幼く見えないように)として機能させています。自社施設という環境に合わせてロゴの主張を抑えることで商業的ノイズを排し、純粋なシズル感とブランドの豊かな多様性を直感的に伝えるビジュアルを目指しました。来場者の五感に直感的に訴えかけ、ブランドへの愛着を深めつつ購買へつなげる、ダイナミックなグラフィックデザインに仕上げました。


イタリア全土の郷土料理を提供する「オステリア デッロ スクード」のロゴデザイン。同店が掲げる「歴史と伝統」「昔ながらの味の現代風アレンジ」というコンセプトを視覚化するため、1400年代から続くヨーロッパの紋章学に基づき、オリジナルの紋章を開発しました。
上部には職業を表すコック帽を冠し、盾には「昔と現代の味のバランス」を意味する天秤と、調理の炎を配置。周囲はイタリアの象徴であるオリーブとオークで装飾し、モットーには「昔ながらの味」を掲げています。
ロゴタイプにはオーソドックスなイタリック体のカリグラフィーを採用し、オーセンティックな品格を表現しました。




サラ・オレイン氏(ユニバーサル クラシック&ジャズ所属)のアルバム『Cinema Music』のアートディレクションとデザインを担当しました。
本作の戦略的な目的は、クラシックや名画のテーマ曲が持つ「格式」と「優雅さ」を瞬時に視覚伝達することです。高年齢層にはオーセンティックな「安心感」を、若年層には時代に囚われない「新鮮さ」を感じさせるという、相反する訴求の両立を目指しました。
具体的には、キービジュアルにおける髪の有機的なうねりに呼応させる形で、クラシック音楽と親和性の高いカッパープレート体を独自にレタリングしています。伝統的な書体の骨格が格式を担保する一方で、力強くも流麗なフローリッシュ(装飾線)を緻密に構築することにより、彼女の繊細で力強い歌声にふさわしい、洗練された独自の世界観をプロダクト全体に定着させています。